和室の砂壁にクロスを張る方法
ハルクロスの「はる」です!
お客さまからのお問合せで、「和室の砂壁にクロスを張ってほしい」というご相談をいただくことがちらほらあります。
和室を洋室風にしたいとき、もっとも手軽に印象を変えるには壁紙を張るのが一番ですが、
和室の壁材として一般的な砂壁やじゅらく壁は、適切な下地処理をしないとそのままクロスを張ることはできません。
今回は私が実際に施工したケースを踏まえて、
砂壁にクロスを張るために必要な工程、注意点、DIYとプロ施工の違いまでわかりやすく解説します。
最大のポイントは「下地処理」
砂壁は表面がザラザラしていて粒子が落ちやすく、
そのままクロスを張ってしまうと粒子ごと剥がれたり、凹凸が浮き上がったりしてしまいます。
ですので砂壁の上からベニヤ板を上張りしたり、全面にパテ打ちしてからクロスを張るのが一般的な対処方法となります。
ベニヤ板を施工するとなると大工工事になるので別途大工さんの費用が発生してしまいます。
ではパテ打ちで済ませればokかというと必ずしもそうではありません。
問題はクロスを張った後に、糊が乾くタイミングでクロスが縮むというところにあります。
クロスは糊をつけると水分によって元のサイズよりも横幅が若干伸びます。
ふやけた紙にシワがよるのと同じ理屈で、
もともと90cmだった横幅が91〜92cmくらいに伸びるのです。
これが乾く時に90cmに戻ろうとするのですが、その時に縮もうとする力によって
パテや砂壁ごとめくれ上がってしまう不具合が生じるケースが多々あるのです。
砂壁の経年劣化の状況によってクロスの縮む力に耐られるかどうかが変わりますので
一概にパテ打ちすればクロスを張れるとは言えないのです。
作業工程について
個人的には剥がれのリスクを考えるとベニヤ板を上張りしてクロスを張る方法を推奨していますが、
どうしてもそのまま全面パテしてクロスを張りたいというご要望の場合は以下のような手順ですすめます。
1.ケレン作業
まずは砂壁全面をケレン(表面の密着していない粒子を削り落とす作業)を行います。
これが不充分だと後からどれだけしっかりパテを打っても、
この密着していない部分からクロスがベロンとめくれてしまう原因となります。
2.シーラー塗布
続いて砂壁の粒子を固めてパテの接着性を高めるためにシーラーを塗布します。
特に四辺の強度が重要なので2度塗り、3度塗りしてしっかり下地に浸透させて固着させます。
3.パテ処理
シーラーが乾いて砂壁表面が固まったらパテ打ちします。
砂壁の粒子の凹凸が表面に浮き上がらないように分厚めにパテを載せ、
面全体が平滑になるように仕上げていきます。
パテ打ちも最低2回は打っておくと良いです。
4.クロス施工
ここまできてやっとクロスを張ることができます。
ただし、砂壁自体左官屋さんが手作業で施工しているので不陸や凹凸がでやすい下地であることを考慮して、
クロスはリフォーム向けの厚手のものをお選びいただくのをおすすめしています。
施工上の注意点
上記のようなパテ処理をしてクロスを張る場合はいくつか注意点があります。
まず1つめにかなり粉塵が舞う作業になるということです。
砂壁の粒子を払い落とすケレン作業と全面的なパテ打ち及びペーパー処理を伴うため、
必ず室内は空の状態にして床全面を養生して作業する必要があります。
つづいて、砂壁の劣化状況によってはベニヤ張りするしかないというケースもあります。
砂壁は劣化が進むほど、全体がボロボロと崩れてくるようになります。
あまり劣化が進んでいない壁であれば全体をざっとケレンしてポロポロ落ちなくなったらパテ打ちできます。
劣化が進んだ壁で、触れば触るほど際限なくボロボロと崩れてくるような壁や、極端に崩れやすい部分とそうでない部分が混在している壁などはパテ処理しても後々はがれてくる原因となりやすいため、ベニヤ張りをオススメします。
逆に、砂壁を全て削り落として砂壁下地であるラスボードやモルタル壁を綺麗に露出させることができる場合はパテ打ちしてクロスを張ることができます。
さいごに、作業時間は相当数かかるというのも注意点のひとつです。
とにかく下地づくりが重要なので通常のクロス張り替えの倍近くの時間がかかります。
6畳の和室の場合は2日間が目安となります。
料金の目安
砂壁にクロスを張る場合は以下のような料金となります。
| 下地処理(シーラー・パテ) | 1300円/m |
| ベニヤ張り(大工工事) | 5000〜6000円/㎡前後 |
| クロス張り(スタンダードクロス) | 1200円/m |
全面パテをするか、ベニヤ板を張るかによって金額に大きく差が生じますが
6畳の和室壁4面にクロスを張る場合は約92,000〜232,000円(税込)となります。
まとめ
砂壁にクロスを張る上での最重要ポイントは下地処理です。
「ケレン→シーラー → パテ → クロス」という工程を正しく行えば、
和室でも洋室のように明るい空間に仕上がります。
DIYでも不可能ではありませんが、砂壁は状態によって必要な工程が大きく変わるため
迷ったらプロに相談するのがおすすめです!
ハルクロス株式会社は福山市を拠点に広島県東部(福山市、尾道市、府中市、三原市)と岡山県西部(倉敷市、笠岡市、浅口市、井原市、岡山市)に展開する壁紙クロス施工職人です。
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歴30年の親方(義父)とともに、とある工務店の専属職人として戸建住宅の増改築リフォームを手がけたり、
皆さまが一度は耳にしたことのあるような大手ハウスメーカーの賃貸アパートを張り替えたりしてきました。
最近ではホームページやSNSを通じてお客さまからお仕事をいただくようになり、
壁に空いてしまった穴の補修、使わなくなった子供部屋の張り替え、新築住宅へのアクセントクロス施工、中古住宅の丸ごと張り替えなどを行なっています。
施工実績は年間約180件、現地調査・お見積りは無料です。
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