コーキングの役割

ハルクロスの「はる」です!
今回はコーキングに関するお話です。
コーキングとは壁紙と建材のスキマを埋めたり、めくれを防止するためのチューブ状の充填剤のことをいいます。
コーキングのあるなしで仕上がりに大きく影響するため、個人的にはこだわっていくべき箇所だと強く感じています。
そんなコーキングの豆知識や施工のポイントを見ていきましょう!
コーキングの種類
まずはコーキングの種類について、大きく分けるとツヤ消しタイプとツヤありタイプがあります。用途に合わせていずれかに絞り、壁紙に合った色を決めていくという流れになります。
はじめにお伝えしたようにコーキングは壁紙と建材のスキマを埋めたり、めくれを防止するために使います。
実際は壁と壁が直角に交差する部屋の四隅や、壁と天井の取り合い、ドアや窓の枠周りなどがコーキングを入れる箇所になります。
コーキングを打ってから壁紙を張る場合はツヤありタイプ、壁紙を張ってからコーキングを打つ場合はツヤ消しタイプがメーカー推奨とされています。
ツヤ消しタイプは埃がつきにくい、ツヤありタイプは伸びが良いなどそれぞれに長所短所があるため目的に合わせて使い分けるようにしています。
色も多種多様で、例えば一般的な白系壁紙に合うような色だと、「ホワイト」「ミラクルアイボリー」「ライトアイボリー」「アイボリー」「ニューベージュ」「ベージュ」「とのこ色」などさまざまな色があります。
白系壁紙といっても青白い白や黄色みがかった白など、ひとくくりにはできないのでそれぞれの壁紙に合った色を選ぶのが仕上がりを良くするポイントです。
コーキングを打つ箇所
部屋の四隅や建具の枠周りにコーキングを入れるといいましたが、なんでもかんでも入れれば良いというわけではありません。
見栄えだけではなく、長期的にメンテナンスしやすいお部屋にするためにコーキングを打つ箇所を工夫する必要があります。
私がコーキングを入れるポイントは主に以下の3点です。
- 部屋の四隅に壁紙の切れ目がきた時
- 天井と壁の間に廻縁がない時
- 開閉頻度の高いドアや結露の起きやすい窓の枠周りの左右と下側
部屋の四隅に壁紙の切れ目がきた時
部屋の四隅は地震などの災害や経年劣化による建物の歪みが特に生じやすい箇所です。
建物が歪むことで四隅のボードが数ミリずれることがあります。
壁紙が巻き込んであれば数ミリのずれは壁紙が吸収してくれますが、壁紙の切れ目がきている場合はそのまま数ミリのスキマが露出してしまいます。
部屋の隅に黒いスジが入っているのはとても目立つのでスキマが生じないようにコーキングでクロスをつないでおくのが重要です。
天井と壁の間に廻縁がない時
廻縁とは天井と壁を仕切るための高さ5センチ程の木の板のことで、巾木と似たような見た目をしています。
廻縁がない現場は部屋の四隅と同じ考え方で、黒いスジが生じないようにするためにコーキングを入れます。廻縁がある現場で、廻縁にコーキングを打つのは見栄え上、基本的にタブーとされています。
巾木も同様で、巾木にコーキングを打つのはNGです。
コーキングは埃がつくとなかなか取れないので年数が経った時にとても汚く見えます。巾木や出窓の下枠周りなど埃が積もる箇所にはコーキングを打たないのが綺麗なお部屋を長持ちさせるポイントです。
どうしてもそういった箇所にコーキングを打たなければならない場合は、コーキングを先に打ってから壁紙を張るようにしています。
そうすることで埃の付着を最小限に止めることができます。
開閉頻度の高いドアや結露の起きやすい窓の枠周りの左右と下側
開閉頻度の高いドアというのはそれだけ振動が多くズレが起きやすいということです。そのままにしておくとやがてドア周りの壁紙にスキマが生じてしまうためコーキングを打って接着を強化しておく必要があります。結露の起きやすい窓は、結露の水滴によって壁紙がめくれてしまうため同じくコーキングでフタをするようなイメージです。
枠周りの左右と下側にしか入れないのは前述したとおり、上側は埃が積もる箇所になるためコーキングを入れないという考え方です。
張り替えのポイント
ここまでコーキングに対する私なりの考え方をまとめてきましたが、最後にクロス張り替えにおける個人的なこだわりポイントをお伝えします。
ドアや窓周りに入れたコーキングは次に張り替えをする時にはカッターで切り込みを入れて壁紙をめくっていくのですが、若干コーキングが残ってしまうことがあります。その上から新たに壁紙を張ってコーキングを入れるということを繰り返していくとだんだん見栄えがわるくなっていきます。
賃貸アパートなどで枠周りをみていただくと見栄えのわるさがよくわかるので機会があれば見てみてください。
私の場合は枠周りのコーキングをヘラを使ってしっかり除去しきることを心がけています。こうすることで張り替えの形跡をなくし、お部屋全体の印象をアップさせることができます。
コーキングを入れなくてもよいところは極力入れないようにするのも、次回張り替える時の仕上がりをよくするために重要な考え方です。
ハルクロスは福山市を拠点に西は尾道市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。
歴30年の親方(義父)と共に大手ハウスメーカーの賃貸物件を貼り替えたり、地域工務店の専属職人として木造住宅の増改築を手がけております。
貼り替えに特化して、施工実績は年間80〜90件。壁紙のお困りごとがあればぜひお気軽にご質問ください。まずはオンラインで無料お見積りからどうぞ!