パテの役割
ハルクロスの「はる」です!
壁紙を張る前に、パテ処理というものをおこないます。
パテ処理とは、パテと呼ばれるペースト状の石膏を使って壁の凹凸をなだらかにする作業のことをいいます。
パテ処理が不充分だと、壁紙を張った時に壁の凹凸が表面に浮き出てくるため非常に見栄えが悪くなってしまいます。
どこまで平滑にすれば見栄えがよくなるのか、仕上がりを想像しながらパテ処理していく必要があります。
パテを打つ作業は3回にわかれています。
1回目から順に、「下パテ」「中パテ」「上パテ」と呼ばれています。
ただ単に同じパテを3回打つのではなく、材質や粘度や打ち方を変えながらそれぞれの目的に応じた施工をおこないます。
今回はそれぞれのパテの役割についてまとめてみました!
文章だけではなかなかわかりにくい部分も多いかもしれません。私のYouTubeやインスタグラムで過去に何度かパテ動画をアップしていますので、ご興味のある方はHP最下部のサムネイルから各SNSをご覧いただければと思います。
下パテ
一番最初におこなう下パテは、ボードの特に大きい段差(溝や穴)を中心に埋めていくのが目的です。
一般的なパテは粉末状になっていて、水を加えるとペースト状になり、乾くと固まるという性質があります。(厳密には乾くのと硬化するのは別ですがここでは省略します)
乾いて固まっていくときにパテの中の水分が抜けていくので、その分パテが凹んでいきます。
水分多めのトロトロのパテだと凹みやすく、水分少なめのドロドロのパテだと凹みにくいということになります。
下パテの段階ではこうした凹みを抑えるために、若干水分少なめのパテを使います。
石膏ボード同士の継ぎ目や穴、くぼみなど大きな段差があるところに下パテを打ち込んでいきます。
打ち込んだあと、余分なパテを削ぎ落としていくのですが、段差の周囲についたパテはしっかり落としておくのが重要です。
要は凹んでいる箇所にしかパテを入れないイメージです。
凹んでいない箇所についたパテは、逆に凸状の段差となって、壁紙を張った時に表面に浮き上がって現れてしまいます。
中パテ
下パテが乾燥して水分が抜けて凹んだ部分に補充していくのが中パテです。
下パテの時よりも水分を多めにして打っていきます。
また、となり合う石膏ボードは厳密には平行になっていないもので、どちらか片方が飛び出していたり沈んでいたり、山型になっていたり谷型になっていたりするものです。
そういった場合に、沈んでいる箇所へ中パテを載せていくことでスロープ状に段差を埋めていきます。
次におこなう上パテに向けて、壁全体の凹凸を8割くらいなだらかにしておくイメージです。
上パテ
最後におこなう上パテは、中パテによってある程度なだらかになった壁面を完全に平滑にしていく作業です。
メーカーが推奨する水分量またはそれよりも若干多めの水分量のパテを使います。
中パテを打った時に、中パテの端とボードの表面の間にできる段差(中パテの厚み)にスロープをつくるイメージです。
パテベラに均等な力を加えながら進めていくと、自然と凹んでいる部分にパテが補充され、出っ張っている部分のパテは削がれていきます。
極端にいえば、ボードの目地を中心に左右に弓形に広がる超なだらかなスロープを作って、段差を目視ではわからないレベルにするというかんじです。
最後に、上パテが乾いたらペーパーをあててバリ取りをすれば、クロスを張った時に平滑な壁になり見栄え良く仕上げることができます。
言葉で説明するのはかなり難しく、みなさまもイメージしにくかったかもしれません^^;
重ねてのご案内になりますが、YouTubeやインスタグラムにパテ動画がありますので、ご興味のある方は以下のサムネイルから各SNSをご覧ください!
ハルクロスは福山市を拠点に西は三原市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。
歴30年の親方(義父)とともに、とある工務店の専属職人として戸建住宅の増改築リフォームを手がけたり、皆さまが一度は耳にしたことのあるような大手ハウスメーカーの賃貸アパートを張り替えたりしてきました。
最近ではホームページやSNSを通じてお客さまからお仕事をいただくようになり、壁に空いてしまった穴の補修、使わなくなった子供部屋の張り替え、新築住宅へのアクセントクロス施工、中古住宅の丸ごと張り替えなどを行なっています。
施工実績は年間120〜130件、現地調査・お見積りは無料です。
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