2022/06/04

壁紙のサンプルを見る時の注意点

ハルクロスの「はる」です！

壁紙を選んでいく際に想像と実物のイメージのギャップをなくしておくことは重要なポイントのひとつです。

通常、みなさまが壁紙の張り替えを依頼されるとき、工務店の担当スタッフや私のようなクロス職人が壁紙のサンプル片が多数載っている見本帳をお持ちして、その中からご希望のデザインの壁紙をお選びいただく流れが一般的です。

ただ、数センチ四方しかないサンプルを見てデザインを決めるのは至難の業で、いざ施工してみると想像していたものと少し違っていたとなるケースも多々あります。

せっかく思い切って張り替えたのに満足いく結果にならないのはとても悲しいことですし、張る側としてもなんとかお客さまに喜んでいただきたいです。

そこで今回はそんな壁紙サンプルをみる段階でぜひ参考にしていただきたい選び方のポイントを記事にまとめました！

あなたのクロス選びがより良いものになることを願っています。

色は薄くなる

施工後にお客さまがもっとも感じやすい違和感として「思ったより色が薄かった（明るかった）」というものがあります。

これは光の効果によるもので致し方ないところではありますが、物質は表面に当たる光の量によって明るさの感じ方が変わるという特性があります。

物質が大きければ大きいほど光の当たる箇所が増えるので明るく見えるということです。

見本帳でみる壁紙のサンプルは数センチ四方しかないので、そこで見える色は実際壁全体に張るとかなり薄く見えてしまいます。

試しに張り替える壁の壁紙を少しちぎって見本帳の壁紙サンプルの横に並べてみてください。

見慣れたはずの壁紙がかなり濃い色に見えると思います。

この対策として、壁紙を選ぶ際はサンプルの時点で自分のイメージよりも1トーン暗いデザインの壁紙をお選びいただいた上で大きめのサイズのサンプルを取り寄せるのが良いかと思います。

例えばサンゲツの場合、事業主であればA4サイズのサンプル片を取り寄せることができます。ご希望であれば私からお客さまの元へサンプルを発送することができますのでお気軽にお問い合わせください。

凹凸と色味をみる

張替えの場合は新築と違って下地状況を考慮して壁紙を選ぶ必要があります。

壁紙にはさまざまなデザインがありますが、いずれも表面の凹凸と色合いでデザインが表現されています。

ツルツルした壁紙は表面の凹凸が少なく、ボコボコした壁紙は表面の凹凸が多いといえます。

また同じ白い壁紙でも完全に白一色で構成された壁紙もあれば、よくみると凹凸に合わせてところどころにグレーやベージュが入った白い壁紙というのもあります。

張替えの際におすすめしたいのは凹凸が多くて色が複数ある壁紙です。

凹凸が少なく、単一の色で構成された壁紙は光を反射しやすいためボードの凹凸が目立ちやすく、施工後の見栄えがあまりよくないためです。

イメージとしては、砂利道の上にブルーシートを引いても凸凹感が伝わりますが、ラグをしけば凹凸がわかりにくくなる感覚に近いです。

新築の場合はまっさらなボードの上に壁紙を張るのに対し、張替えの場合は既存の壁紙を剥がして年季の入ったボードの上から壁紙を張ることになります。

当然張替えの方がボードにわずかな凹凸が生じています。

見本帳には張替え向きの商品には「リフォーム推奨」などと書かれたタグがついていることがありますのでそういった商品からお選びいただくとより安心です。

他とのバランスを考える

意外と見落としがちなポイントとして既存の部材とのバランスを考える必要があります。

例えば、清潔感を出したくて真っ白な壁紙に張り替えてみたら逆にエアコンやカーテンのくすみが目立ってしまったり、濃いグレーの壁紙でシックなお部屋にしようとしたらコンセントや造作棚の色が明るすぎてチグハグ感が出てしまうといったケースがあります。

要は張り替えるお部屋の床材や建具の色に合うベースの色合い、カーテンや家具類のインテリアスタイルに合う配色を意識することで張替え後も部屋の統一感を出すことができるのです。

合成してみる

最後に小ネタになりますが、イメージをより具体的にするために使えるアプリをご紹介します。

日本で海外の輸入壁紙を一般消費者向けに販売している会社でもっとも有名な「WALPA」社がリリースした「WallChanger」というアプリです。

使い方はとってもカンタン！アプリ上で壁紙を張り替えてみたいお部屋の写真を撮って、お好きな壁紙を一覧から選べばその写真に壁紙を合成してくれるというものです。

WALPA社で取り扱っている壁紙しか合成することはできませんが、その合成精度の高さにはきっと驚かれると思います。

これはやってみるだけでも全然楽しいのでお時間あればぜひ一度お試しください！

壁紙張り替えを検討するきっかけになれば幸いです。

ハルクロスは福山市を拠点に西は尾道市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方（義父）と共に大手ハウスメーカーの賃貸物件を貼り替えたり、地域工務店の専属職人として木造住宅の増改築を手がけております。

貼り替えに特化して、施工実績は年間80〜90件。壁紙のお困りごとがあればぜひお気軽にご質問ください。まずはオンラインで無料お見積りからどうぞ！