壁紙の見本帳の見方(スタンダードクロス編)

ハルクロスの「はる」です!

家づくりやリフォーム工事をご依頼されたことのある方なら、一度は経験したことがあると思いますが、工務店やハウスメーカーから分厚い見本帳を渡されて、「あとは好きなものを選んでください!」と丸投げされるパターンがあります。

見本帳にはサンプルがたくさん載っていて、初めてみる身としては、それぞれにどのような違いがあって何がおすすめなのか知りたいし、何も説明を受けないままで選べるわけない!と感じて当然です。

私自身も家づくりを進める中で外壁や床材、水回り設備を選ぶ時にそうして苦労してきました。

クロス選びでお困りのお客さまが感じるそんな不安を、少しでも解消できるように壁紙の見本帳の見方について解説していきたいと思います!

今回はスタンダードクロスの見本帳からご紹介していきます。

スタンダードクロスとは

スタンダードクロスは量産クロスとも呼ばれており、代表的なものとしてはサンゲツの見本帳「SP」などが挙げられます。

白無地からカラークロスまで100種類ほどの商品がラインナップされていて、比較的低コストな商品なので賃貸物件から建売住宅、注文住宅のベースクロスなど幅広く活用されています。

近年ではスタンダードクロスの性能も向上していて、次回ご紹介するハイグレードクロスと遜色ないほどの質感や機能性を兼ね備えたものもあります。

見本帳の構成

サンゲツのSPを例に、大まかな見本帳の構成について解説します。

サンゲツのSPは「あんしんシリーズ」と「こだわりシリーズ」に別れています。

サンゲツ以外のメーカーの見本帳も「ベーシックシリーズ」「機能性シリーズ」などの名称でこのような分け方がしてあるものが多いです。

「あんしんシリーズ」の特徴

「あんしんシリーズ」は特にリフォーム向けの白無地系クロスがそろっています。

リフォーム向けという一番の理由としては、クロスの厚みがあって下地(ボードの凹凸)の影響を受けにくいという点にあります。

クロスの厚みは0.2mm程度の薄いものから1.0mm近くある分厚いものまであります。

石膏ボードなどの壁面は年数が経つと反りが生じたり、釘のサビや地震による割れや歪みによって平滑でなくなっていきます。

そうした壁面に対してクロスを張る場合、薄いクロスよりも厚いクロスの方が凹凸が浮き上がりにくく、仕上がりが美しく見えます。

「こだわりシリーズ」の特徴

「こだわりシリーズ」は白系もありますがカラークロスやタイル柄、木目柄などデザイン性を重視したクロスがそろっています。

カラークロスや柄物クロスの種類は限られていますが、シンプル系のインテリアにまとめたい場合は充分活躍してくれるクロスがたくさんあります。

費用を抑えつつおしゃれな空間に仕上げたいときにベースの白無地系クロスを「こだわりシリーズ」から選んだり、リフォームでもアクセントクロスを楽しみたいというときに「こだわりシリーズ」からカラークロスを選んだりすることがあります。

機能性タグの捉え方

各サンプルの裏面には壁紙の品番と機能性についての表記があります。

例えば「防かび」「撥水」「表面強度アップ」などのタグが品番ごとについたりついていなかったりします。

意識しておいていただきたいこととしては、この機能性タグが多ければ多いほど優れた壁紙とは限らないということです。

たとえばSP9712には「撥水」「抗菌」「防かび」「表面強度アップ」「ストレッチ」「軽量」といった6種類のタグがついています。

一方でSP9723には「防かび」しかタグ付けされていません。

たくさんある方が良くみえますが、抗菌性や表面強度に関しては日常生活において効果を感じることはあまりなかったり、「軽量」と書いてあるものは一般的な壁紙よりも強度がもろかったりするケースもあります。

そういった点では、どちらかというとデザインでお選びいただく方が後悔が少なくなるため、あくまで参考として捉えておくのが良いです。

ちなみに「撥水」タグがついているものは若干ですが汚れが落としやすかったりするので、メンテナンス性を重視されるお客さまには「撥水」タグがついているものをおすすめしています。

色と柄の選び方

小さなサンプルから仕上がりをイメージするのは私たちでも難しいと感じています。

実際にサンプルで目にしている色合いは、壁全体に施工するとワントーン明るく鮮やかに見えます。

また、日中の自然光と夜間の照明による見え方も全然違います。

クロスを選ぶ際は、少しでも大きいサンプル(A4サイズサンプルを後日郵送可能です)を壁にあてて、2〜3mほど壁から離れた位置で眺めるとイメージしやすいです。

見本帳を受け取ったら、まずは気になる候補をいくつかピックアップして、大きいサンプルでじっくり検討することをおすすめします。

迷われることがあれば私からもアドバイスさせていただきますので気になる方はお気軽にお声がけいただければと思います。

ハルクロスは福山市を拠点に西は三原市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方(義父)とともに、とある工務店の専属職人として戸建住宅の増改築リフォームを手がけたり、皆さまが一度は耳にしたことのあるような大手ハウスメーカーの賃貸アパートを張り替えたりしてきました。

最近ではホームページやSNSを通じてお客さまからお仕事をいただくようになり、壁に空いてしまった穴の補修、使わなくなった子供部屋の張り替え、新築住宅へのアクセントクロス施工、中古住宅の丸ごと張り替えなどを行なっています。

施工実績は年間130〜140件、現地調査・お見積りは無料です。

ぜひお気軽にお電話または以下お問合せフォームからご連絡お待ちしております!