機械化することで高品質な施工を実現できる話

ハルクロスの「はる」です!

技術あっての職人と言われる私たちの業界。

技術力を高めるにはどんな方法があるでしょうか?

一般的にはこれまで積み重ねてきた経験(職人歴)が技術力に比例すると考えられがちですが、決してそれだけではないと考えています。

これは職人に限らず、どの業種・職種にも言えることだと思いますが

経験というのはあくまでそれぞれの現場に求められるスキルをひとつずつ吸収していくことであり、重要なのは次の現場で起こりうるトラブルや課題に対して、再現性を持って対処できる能力を持っておくことが技術力があると言えるのではないかと考えています。

つまりただ単に経験年数があるからといって技術力が高いとは限らず、さまざまな情報をインプットして自分の中に引き出しを増やしながら現場でアウトプットしていくことが高い技術力につながっていくのではないかと思います。

少し話が外れましたが、技術力を高める工夫のひとつとして道具にこだわるということが挙げられます。施工する現場の下地状況や材料のクセに合わせて道具をカスタマイズすることで施工レベルをワンランクアップさせることができます。

今回はそんな職人道具の中でも特に仕上がりへの影響が大きく現れる機械装置についてご紹介していきます!

自動壁紙糊付機|ATHLEAD ALEX

まずはじめにご紹介するのは「自動壁紙糊付機」です!

クロス職人が壁紙を貼る道具の中でもっとも高額なアイテムで、一言でいうと壁紙に糊をつけるローラーの機械です。

壁紙に糊をつける作業はもともとハケを使って手作業で行われていました。

それが手で引っ張るタイプのローラー糊付機に変わり、電源を用いて自動で糊付けされる今の形になった歴史があります。

自動化されたことでクロス職人の作業時間は大幅に短縮されました。

さらに、必要なメーター数も計算されるので材料のロスがなくなり、糊ムラなく調整できるようになりました。

私が持っている「ATHLEAD ALEX」という製品は壁紙施工道具市場でトップシェアの極東産機株式会社が発売している自動壁紙糊付機です。

複数ある糊付機のなかでもフラグシップモデル的な位置付けでもっともグレードが高い機種となっています。

私の場合はさらにもう1台の自動壁紙糊付機を持っています。

2台持ちしている職人さんは少数ですが、2台あることで時間短縮だけでなく日々の施工品質をアップさせることができます。

これまでは1台の糊付機を常に現場に持ち運びして現場で糊付作業を行ってきましたが、移動のたびに機械のセッティングが必要でした。

また、狭い現場では屋外で糊付作業を行うため、糊付機に負荷がかかるだけでなく、糊に異物が混入する恐れが生じてしまいます。

小規模な現場は事務所で糊付けを行い、大規模な現場は現地で糊付けを行うことで、機械をセッティングする時間を短縮、異物混入を回避するだけでなく、機械への負荷を軽減し長期的に機械を活用できる体制を目指しています。

事前の現地調査の際に採寸を行い、施工日に糊付けを行ってから現場入りすることができます。

自動糊攪拌機|PLUS 1 IRON

続いてご紹介するのは「自動糊攪拌機」です。

こちらは自動壁紙糊付機の次に高額な商品で、糊を混ぜるためのモーターが着いたバケツのような見た目をしています。

壁紙に使用する糊は水で希釈して使うタイプのものの方が多いため、水と糊の原液をこの自動糊攪拌機に入れて、充分に攪拌してから糊付機に入れるというのが一般的な使い方です。

自動糊攪拌機を持っていない職人さんは普通のバケツに糊を入れてハンディタイプのドリルで攪拌していることが多いです。

私自身もこれまでは手持ちのドリルで希釈用の糊を溶いていました。この場合は現場ごとに1回あたりの糊溶き時間30分がかかります。

また、手動で撹拌するため糊の濃度に誤差が生じる恐れもあります。

糊撹拌器を導入することにより自動で糊溶きを行えるので30分を別作業に活用することができますし、濃度を細かく調整可能となるため、現場の気温や材料に合わせてカスタマイズすることができるようになります。

このようにして機械的に品質を高めたり、時間短縮をすることで間接的にお客さまへの費用負担を減らすような取り組みを心がけています!

ハルクロスは福山市を拠点に西は尾道市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方(義父)と共に大手ハウスメーカーの賃貸物件を貼り替えたり、地域工務店の専属職人として木造住宅の増改築を手がけております。
貼り替えに特化して、施工実績は年間80〜90件。壁紙のお困りごとがあればぜひお気軽にご質問ください。まずはオンラインで無料お見積りからどうぞ!