機能性壁紙の機能性を深堀りしてみる
ハルクロスの「はる」です!
クロスをお選びいただくためにお客さまに見本帳をお渡しすると「やっぱり機能性壁紙を選んだ方が良いですか?」とご質問いただくことがよくあります。
個人的な意見としては、デザイン優先で機能性は二の次かなと思っています。
今回はそんな疑問を深堀りしておこたえしていきます!
そもそも機能性壁紙とは
通常、壁紙は表面がビニールで裏面が紙になっています。表面のビニールに着色させてデザインを表現したり、ビニールを発泡させて凹凸感をだすことでリアルなデザインになります。
機能性壁紙は、この表面のビニールの上にさらに特殊加工されたビニール層を重ねることでさまざまな機能を持たせています。強度の高いビニールによってキズに強い機能性壁紙になったり、ビニールに消臭材を練り込んで消臭機能のある機能性壁紙になったりします。
代表的な機能性としては、汚れやキズ、ニオイ、アレルゲン、ウィルス、カビなどに強いものがあります。
なのでメーカーとしては、キッチンは汚れに強い機能性壁紙、トイレは消臭性能のある機能性壁紙、子供部屋はキズに強い機能性壁紙、などなどシーンに合わせて選びましょう!と謳っています。
機能性も良いけれどデザインも大事!
ですが実際に見本帳を広げてみると、機能性壁紙はデザインの選択肢も少ないし、他に魅力的なデザインの壁紙がたくさん見つかります。
それで結局どちらを優先すべきか迷ってしまうお客さまが多いのだと思います。
そういった時に私の場合は、デザインを優先してお選びいただくことをおすすめしています。機能性壁紙の機能性に期待しすぎると、のちのち後悔するおそれがあるためです。
機能性壁紙の機能性は決して万能ではありません。日常生活をおくる中で本当に実用的かどうか見極めていく必要があります。実際に機能性を証明するための実験内容をみていきます。
機能性実験の中身は
キズや汚れに強い機能性は皆さま関心の高い壁紙です。いくつか種類がありますが、例えば「スーパー耐久性」という商品をみてみます。
表面強度性能試験というものがおこなわれていて、一般的な壁紙よりもキズがつきにくいという結果が出ています。この実験は200g(スマホ1台程度)の重りを30往復させてキズのつき具合を判断するというものです。
たしかに一般の壁紙よりはキズつきにくいですが、日常生活において壁紙にキズがつく瞬間というのは家具をぶつけてしまったり、角に爪やアクセサリーが引っかかったり、瞬間的に大きな力が加わるシーンの方が多いと思います。そう考えると壁にキズがつくのが嫌だからハードストレッチ壁紙を選べばokとはいえません。また、ペットを室内飼いされているお客さまのお宅でスーパー耐久性を施工したことがありますが、わんちゃんの噛みキズや猫ちゃんの爪研ぎキズには耐えられませんでした。
汚れに強い壁紙として「フィルム汚れ防止壁紙」があります。
醤油やソースを垂らして24時間後に拭き取りチェックをおこなうものですが、例えばそうじを1週間に1回、または年末に大そうじをする時まで放置されている汚れに対しての有効性は保証されていません。あくまで一般的な壁紙よりも汚れが落としやすいという認識でお選びいただくのが後悔しないポイントです。
まとめ
機能性実験を細かくみていくと、総じていえるのは一般的な壁紙と比較したときに優位であるということです。もちろん実用性の高い機能もあります。
キズや汚れに強いから気にしなくてももう安心、消臭機能があるからニオイがなくなる!とはなりませんので、デザインに迷った時の指針として捉えておくのが良いと思います。
お客さまとお話ししていると、張り替えたあとの日常生活のなかで日々機能性を実感しながら過ごすとは考えにくく、どちらかというと目に入るデザインが満足度を高めてくれるとかんじます。一緒に後悔のないクロス選びを楽しみましょう!
ハルクロスは福山市を拠点に西は三原市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。
歴30年の親方(義父)とともに、とある工務店の専属職人として戸建住宅の増改築リフォームを手がけたり、皆さまが一度は耳にしたことのあるような大手ハウスメーカーの賃貸アパートを張り替えたりしてきました。
最近ではホームページやSNSを通じてお客さまからお仕事をいただくようになり、壁に空いてしまった穴の補修、使わなくなった子供部屋の張り替え、新築住宅へのアクセントクロス施工、中古住宅の丸ごと張り替えなどを行なっています。
施工実績は年間120〜130件、現地調査・お見積りは無料です。
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