現場で感じるクロス選びの注意点

ハルクロスの「はる」です!

今回は私が実際にお客様の現場を目にする中で「数年後にはこうなってしまうのか!」と衝撃を受けたクロス選びのポイントを3つご紹介していきます。

クロス選びに関する記事や投稿は世の中に数多くありますが、施工後の数年先を見越して選ぶという視点は意外と見落としがちなので、いつまでも“好き”の詰まった壁が続くように私からのご提案です。

木目クロスはキズに注意!

近年さまざまな木目調の壁紙を目にします。

シンプル、スタイリッシュな板目模様からカジュアル、ヴィンテージな趣のある柄まで、木目調といってもひとくくりにはできないほど表情豊かな壁紙が多数あります。

インテリアデザインのトレンドにもなっているように最近ではキッチンの下がり天井に木目クロスを施工したり、吹き抜けの化粧梁風ボードに木目クロスを張ったり、アクセントクロスとして部屋の一面にヘリンボーン柄を施工したり、木目調の壁紙は簡単にオシャレさをアップさせる人気のデザインとなっています。

そんな木目クロスには唯一、大きな欠点があります。

それはキズが非常に目立ちやすいということです。

どういうことか具体例を出してみましょう。

日常生活の中で壁紙には細かなキズや欠けが少しずつ生じてきます。たとえば机のそばにある壁紙であれば机のすりキズであったり、コーナー部分は人の手や服の裾が当たって少しずつ表面が欠けていきます。

こういった経年劣化に対して木目クロスは弱いのです。

白系のクロスであれば多少のキズや欠けはそれほど目立ちません。

それは壁紙の内側や裏面も白系の似たような色合いであるため、表面がなくなっても遠目に見ると馴染むのです。

一方で木目調クロスはというと、表面は木目のプリント面になっていますが、その下は他の壁紙と変わらない白系の塩ビ発泡層と白または黄色系の裏紙で構成されています。

表面のプリントが剥がれるとそれらが露出します。ブラウン系の面に白い細いキズがあるのは非常に目立ちます。

リビングや子供部屋など特に手が触れる範囲にある木目クロスは早ければ築2〜3年でキズが目立ってくるため、基本的に天井や梁など手の届かない箇所に木目クロスを施工するのがおすすめです。

もしくは同じ木目クロスでもキズに強いもの弱いものがあったり、キズがついたとしても中の色味が目立ちにくいものになっているものもあるので事前にサンプルを用意してチェックしておくと良さそうです。

水周りクロスは濃色に注意!

ここで述べている濃色とは色味の濃い壁紙のことを指しています。

たとえばネイビーやダークブラウン、黒系の壁紙も該当します。

水周りでは洗剤を使うことが多いと思いますが、この洗剤が壁に飛んでそのままになっていると白く変色していきます。

これが濃色の壁紙だととても目立つので、水周りに濃色の壁紙を取り入れる場合はメンテナンスに注意が必要です。

中には汚れ防止壁紙という表面に撥水性の高いフィルム層がラミネートしてある壁紙もあります。洗剤類の浸透を防ぐという面では効力があるかと思いますが経年劣化に対しては多かれ少なかれ変色を招く要因となりますので、こまめな清掃を心がけるか、明るめのトーンの壁紙を取り入れるのが見栄えの良い空間を保つための秘訣と言えそうです。

ペットへの耐久性に注意!

室内で犬ちゃん猫ちゃんを飼われている方はすでに実感されているかと思いますが、壁紙は一瞬でボロボロにされてしまいます^^;

ペット向けのキズに強い壁紙という商品もリリースされていますが数年単位で見た時に耐久し続けている壁紙はなかなかないという印象です。

こういった場合の対処方法としてはそもそも劣化しやすい箇所には壁紙ではなく化粧パネルを張るなどの施工が有効です。

床から90cm上までに腰壁としてパネルを横張りすれば見栄え良く仕上げることができます。

特に壁がボロボロになってからでは壁面自体の強度にも少なからず影響してきますのでご検討の余地があるようであれば優先的にパネル設置していただくことをおすすめします。

ハルクロスは福山市を拠点に西は尾道市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方(義父)と共に大手ハウスメーカーの賃貸物件を貼り替えたり、地域工務店の専属職人として木造住宅の増改築を手がけております。

貼り替えに特化して、施工実績は年間80〜90件。壁紙のお困りごとがあればぜひお気軽にご質問ください。まずはオンラインで無料お見積りからどうぞ!