用語解説|クロス張り替えを依頼する前に知っておきたい用語3選

ハルクロスの「はる」です!

クロス張り替えを依頼する際、職人選びに失敗したくはないですよね。

お打ち合わせの際に、私たちがみなさまに対して「ここはこんな問題があるから、こういう対処をした方が良い」というお話をしたとしても、みなさまがしっかりイメージできるレベルでお伝えすることができていなければ、みなさまに不安感を与えてしまうだけだと考えています。

私がこの業界に飛び込んでまもない頃、親方や同業仲間の方が話しているのを聞くと専門用語が多すぎてさっぱりちんぷんかんぷんだったのを覚えています。

例えば、「ここの下地はコンパネだからシーラーが〜」とか「垂れ壁にMクロスの目地が〜」など、当時は知らない単語が出てきた時点で、何の話をしているのか全くわからなくなっていました。

今回は私が何も知識がなかった頃に立ち返って、この用語と意味を覚えておけば、適切な対処方法を提示してくれる職人を見極められる!という最低限のポイントを3つに絞ってご紹介していきます!

下地処理

まずはじめに「下地」について解説していきます。「下地」とはクロスを張る前の壁の素材のことを指します。

もっとも一般的な下地は石膏ボードです。一般住宅は天井も壁もほとんどが石膏ボードで作られています。その他に下地として挙げられるのは合板(一般的には厚さ12mm程度のベニヤ板を指します)、薄ベニヤ板(厚さ4〜5mm程度)、モルタル(セメントに石を混ぜたものがコンクリート、セメントに砂を混ぜたものがモルタルです)などがあります。

それぞれ、ボードの継ぎ目や段差がある部分には「パテ」と呼ばれる粘土状の石膏を打ち込んで平滑な面にしてからクロスを張っていきます。

ただし石膏ボード以外の下地は注意が必要です。合板の場合、使用されている樹木の種類によってアクが出やすいものがあるため、シーラーと呼ばれるニスのような液を塗布して膜を張った状態を作ってからクロスを張る必要があります。モルタルも同様にシーラーが必要です。モルタルはアルカリ性で、クロスを張った時に糊の水分によって化学変化を起こし、白く粉を吹いたりジョイントがめくれやすくなることがあります。シーラーを塗布することでそういった不具合を防ぐことができます。

見切り処理

次に「見切り」について解説します。「見切り」とはクロスを張る時の境界線のことを指します。

お部屋の壁紙を部分的に張り替える場合、どこで見切るのかは職人によって判断がわかれるところです。見切り方によって見栄えも変わりますし、見切りの位置が悪ければ年数が経った時に繋ぎ目がバックリ割れてしまう恐れもあります。

基本的に見切りは「入隅」と呼ばれる、壁と壁が接する辺で入れるようにします。

四角いお部屋があった時、その壁の四隅をそれぞれ「入隅」と呼びます。逆に壁同士が突出するようにして接する辺を「出隅」と呼びます。柱にクロスを張る時は各頂点が「出隅」ということになります。例えばL字型のお部屋には入隅が5つ、出隅が1つあるということになります。

「出隅」に見切りを入れることはまずありません。手や衣服が当たるとすぐにめくれてしまうためです。どうしても出隅で見切りたいという時だけ、コーナー部分にL字のカバーをあてることがあります。

壁の途中で見切ることも基本的にはありません。左右で異なるデザインのクロスが並ぶと、わずかにクロスの厚みの差が生じて、出隅と同じように段差があるところからめくれやすくなります。

コーキング処理

最後に「コーキング」について解説します。「コーキング」とはクロスの断面に添うようにしていれる色付きのボンドのようなものです。

クロスは内側に水が入ったり、年数が経つと端からめくれ上がってきます。それを防止するためにコーキングを打っておきます。

コーキングを打つことでクロスの耐久年数を上げることができますが、コーキングにはホコリが付着するとなかなか取れないということと、次に張り替える際に古いコーキングが枠周りに残って見栄えが悪くなるというデメリットがあります。

定期的にクロスを張り替えていくのであればコーキングは基本的に不要だと考えています。逆に今後張り替える予定はないとのことであればコーキングは積極的に活用すべきです。

開閉頻度の高いドアの枠周りや、寒暖差の大きい南側の壁など収縮膨張の起きやすい箇所だけピンポイントでコーキングを入れるのは10年単位でキレイな状態を維持するためには必要だと思います。巾木の上やニッチ収納のまわりなどホコリが溜まりやすい箇所にコーキングを打つのはNGです。

このあたりも職人によって考え方が変わるため、お打ち合わせの際にご確認されるとより比較しやすくなると思います!

ハルクロスは福山市を拠点に西は三原市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方(義父)とともに、とある工務店の専属職人として戸建住宅の増改築リフォームを手がけたり、皆さまが一度は耳にしたことのあるような大手ハウスメーカーの賃貸アパートを張り替えたりしてきました。

最近ではホームページやSNSを通じてお客さまからお仕事をいただくようになり、壁に空いてしまった穴の補修、使わなくなった子供部屋の張り替え、新築住宅へのアクセントクロス施工、中古住宅の丸ごと張り替えなどを行なっています。

施工実績は年間80〜90件、現地調査・お見積りは無料です。

ぜひお気軽にお電話または以下お問合せフォームからご連絡お待ちしております!