職人だからこそ効率を極めたい

ハルクロスの「はる」です!

今回は私が職人としてこだわる業務効率化についてご紹介します。

業務効率化と聞いてどんなイメージを持たれますでしょうか?

画一的でシステマチックな動き、一定した施工手順など、機械的で、ある意味“職人”というイメージの真逆にあると感じる方もいらっしゃると思います。

日々入る現場は建物の形状、下地の状態、施工する材料、使用する副資材、予算、工期などによって、同じ現場というのは存在しません。

つまり常に前回とは異なる動きが求められるということになります。

でも実際は職人だからこそ機械的な動きが重要だと思っています。

現場ごとに異なる動きが求められるのは事実ですが、共通する動きというのも存在します。

そこを徹底して効率化すると、考えなくても手が動くことで時間短縮に繋がります。

そして下地へのアプローチや間取りに合わせた割り付け(壁紙のジョイント位置決め)など仕上がりの品質を左右する重要なポイントにしっかり時間をかけることができます。

洋室張り替えの流れ

例えば一般的な6畳間を張り替える場合の動きを少しだけ見てみます。

まず初めに既存の壁紙をめくって、下地を整えてから壁紙を張り、掃除して撤収というのが大まかな流れになります。

今回はその冒頭のめくり作業を詳しくご紹介します。

私の場合は入室する時点でめくり作業に必要な道具をまとめておきます。

どこが張りにくそうか(注意して張る必要があるのか)、下地の悪そうなところがないかなど室内の状況をしっかり確認した上でめくり作業に入っていきます。

ここから機械的な動きがスタートします。

入口から左回りにコンセントプレートやカーテンレールを外していきます。

外したものは窓のサッシまたは押入れの中にまとめるようにします。

続いて建具周りや天井と壁の間にうってあるコーキングにカッターの刃を入れます。

そして再び左回りでめくりに入っていきます。

上半分をめくりながら部屋を一周して、二周目で下半分をめくります。

めくった壁紙は中央に集めながら最後にひとまとめにしてめくり作業は完了。張り作業に進んでいきます…

手順のポイント

いかがでしょうか?

文章だけだとなかなかイメージしづらいですが、全体を俯瞰するところに時間をかけて、実際手を動かす時は何も考えなくてもテンポ良く作業できるようにルールを決めているのがポイントでした。

ここは時間をかけてゆっくり丁寧に施工しなければ後々問題になるというところを見極めておくことで、ただ同じ作業をするだけでは発生するミスを回避します。

手を動かす時はいつも同じ道具、同じ順序でやれば、あの道具はどこに置いたっけ?とか、次はどこから手をつけよう?とか、あれやるの忘れてた!とか、そういった作業の無駄をカットすることができます。

こうした考え方は実は前職の時に身につけたものになります。

前職では民泊の清掃代行に従事していました。民泊清掃はホテル清掃に近いものでワンルームの客室をわずか1時間で綺麗に仕上げるスキルが求められます。

通常家庭で行う掃除ではとても1時間で終わらないので、入室から退室までの動きを1分単位でマニュアル化して作業する必要があります。

すると多少のイレギュラーが発生した時にも全体の進捗が見えるので落ち着いて時間内に対処することができるのです。

壁紙を施工する時も同様で、マニュアル化できるところはマニュアル化して、仕上がりのレベルを上げるところにしっかり時間をかける施工ができればと考えています。

ハルクロスは福山市を拠点に西は尾道市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方(義父)と共に大手ハウスメーカーの賃貸物件を貼り替えたり、地域工務店の専属職人として木造住宅の増改築を手がけております。

貼り替えに特化して、施工実績は年間80〜90件。壁紙のお困りごとがあればぜひお気軽にご質問ください。まずはオンラインで無料お見積りからどうぞ!