視覚効果を使ってインテリアをひと工夫!

ハルクロスの「はる」です!

ご提案の幅を広げようとインテリアについて日々勉強しておりますが、知れば知るほどインテリアの奥深さを感じます。

今回は私が学んだインテリアの魅せ方の中から壁紙・床材を使ってできる視覚効果についてご紹介します!

壁紙選びで迷ったらきっと判断基準のひとつとしてお役に立てるかと思いますのでぜひご参考にください。

床は家具より明るく

一般的な木目調の床材を選ぶ時に色合いをどうしていくか迷う方もいらっしゃると思います。

木目の色合い(明度)の違いによって膨張と収縮という効果がありますので注意が必要です。

明るい色は膨らんで見えて、暗い色は小さく引き締まって見えます。

狭い部屋でも明るい床にしておくと実際よりも広々とした空間の雰囲気を出すことができます。

逆に濃い色の床は落ち着いた印象を持たせることができますが、暗くて狭いとかんじることがあるかもしれません。

日本の住宅は比較的狭い部屋が多いため明るい床の方がマッチしやすいです。

また、明度の違いによって家具の印象さえも変わってしまいます。

明るい床に同じような色の家具を置くと空間が広々と見えて統一感が生まれるのに対し、濃い色の家具を置くと家具のラインが強調されて印象がひきしまるという効果があります。

逆に、濃い色の床の場合は色の濃い家具を置くと重厚感があって引き締まった印象が生まれますが、濃い色の床に明るい家具を置くと、家具が軽く見えてしまうというデメリットがあります。

つまり、「床・家具」の関係は「明・濃」「明・明」「濃・濃」はマッチしますが「濃・明」の時だけ違和感が生じてしまうため、床材を選ぶときは家具よりも明るい色にしておくと失敗しないといえます。

上にいくほど明るく

過去ブログで一度触れたことがありますが、天井に暗い色(木目調など)を採用すると圧迫感をかんじてしまうことがあります。

これも明度の差によってうまれる視覚的効果で、黒いものは重く見えて白いものは軽く見えるというものです。

一般的には天井の色を明るく、床を暗く、壁はその中間色にすると天井が高くかんじられて広々としたお部屋にみせることができます。

なんと、この手法で白い天井は実際よりも10cmほど高く見え、黒い天井は実際よりも20cmほど低く見えてしまうそうです。

ちなみに、先ほどの床の話と同様に落ち着いた空間を演出したいのであれば暗い天井を採用するのも充分にありだと思います。

天井を暗い色にすることで部屋全体の光の反射率が下がるため照度が抑えられてより雰囲気のある空間になります。

バーやラウンジなどをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。

お部屋をより広くかんじさせるためにはぜひ天井を明るくすることをおすすめします。

アクセントクロスを寒色に

寒色には後ろに下がってみえる後退効果が、暖色には手前に迫ってみえる前進効果というものがあります。

例えば壁の一面にアクセントクロスとして赤い壁紙と青い壁紙を採用した場合、青い壁紙の部屋の方が奥行きをかんじられます。

寒色と暖色には他にもさまざまな心理的効果をもたらすことが確認されているため一概に寒色をおすすめするわけではありませんが、空間を広く見せるという目的においては寒色のほうが良さそうといえます。

アクセントクロスを取り入れるのは勇気がいるという方はカーテンでも代用可能です。
掃き出し窓のように壁一面をカバーするような窓があればカーテンがアクセントクロス代わりとなってくれます。

柄物クロスは細かく

続いてアクセントクロスの中でも柄物のクロスを選ぶ際にもうひとつ注意していただきたいポイントがあります。

どの柄でも共通して言えることで、細かい柄を選ぶことが視覚効果的には重要です。

例えば植物や動物をモチーフにした柄物クロスの場合、ひとつひとつの柄が大きいと手前に迫ってくるような感覚でお部屋が狭く見えてしまいます。

ストライプ柄にも同じことが言えます。

縦ストライプ柄は天井を高く、横ストライプ柄はお部屋の広がりを表現することができますが、ストライプが太くなるほど幅が狭く見えるため窮屈にかんじてしまうおそれがあります。

家具は目線より低く

最後に家具選びと配置方法について触れていきます。

お部屋を広く見せる一番のポイントは目線より高い位置には家具が入らないようにすることです。

たとえばソファを入れる場合は背の低いものにしたり、収納棚も横長の低いものにすることで広さをかんじることができます。

どうしても背の高い家具を入れなければならない場合は壁の色と同色の家具を選ぶと圧迫感をなくすことができます。

日本の住宅は白系の壁紙が多いので背の高い本棚や衣装ケースは白系にしておくと良さそうです。

また、家具の並びによっても圧迫感を軽減することができます。

お部屋に入った時にもっとも目にする面に対して、手前から奥に向かって背の高い順に家具を配置すると目線が奥に集まって遠近法によってお部屋を広くかんじることができます。

ハルクロスは福山市を拠点に西は尾道市、東は倉敷市まで展開する壁紙クロス施工職人です。

歴30年の親方(義父)と共に大手ハウスメーカーの賃貸物件を貼り替えたり、地域工務店の専属職人として木造住宅の増改築を手がけております。

貼り替えに特化して、施工実績は年間80〜90件。壁紙のお困りごとがあればぜひお気軽にご質問ください。まずはオンラインで無料お見積りからどうぞ!